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頑張らないために頑張る

「結婚できない男」は理想的な生活なのではないか。

お題「もう一度見たいドラマ」

 

はてなブログには「お題」なる機能がある。ふと使ってみると「もう一度みたいドラマ」というお題がでたのでツラツラと書いてみることにする。

 

「結婚できない男」は名作である。「結婚できない男」とは2006年に放映されたテレビドラマで、主演の阿部寛が高学歴・高収入・高身長ながらも極めて偏屈な性格をもつ主人公を見事に演じ、不器用ながらも懸命に生きていく様を描いた作品である。

 

偏屈な言い回しや、自宅で豪遊する姿、はたまた隣人の飼い犬に偏愛をそそぐ阿部寛を楽しむドラマであるが、実は「内向型人間」の人生の楽しみ方のヒントになるのではないかと思った。

 

人間の気質は大きく外向性と内向性に分けられる。ざっくりいえば、外向性の気質が強い方は、すぐに他人と仲良くなり、大人数が好きで、人と話をすることでエネルギーを補給する。内向性の気質が強い方は、なかなか他人と仲良くならず、少人数が好きで、一人の時間を過ごすことでエネルギーを補給する。

僕はかなり極端な内向型人間だが、やはり生きづらさを感じることが多々ある。

  • 友人や彼女といると楽しい。しかし何日も一緒にいるのは苦痛だ。
  • 新しい価値を生み出す仕事は好きだ。しかし人間関係は苦痛だ。
  • 好きなことは何時間でも話ができる。しかし雑談は苦痛だ。

外向型人間には上記のような感情は理解できないのだという。そして不幸なことに世の中の大多数は外向型人間だ。右利き前提で設計した社会の中で左利きで過ごすかのように、生きられないことはないが快適ではない。

 

劇中の阿部寛は、この生きづらさを感じさせつつも、一人の時間を思う存分楽しんでいる。徹底的にこだわったインテリア・料理・掃除、マニアックなまでの映画趣味、思い立ったようなプラモデルづくりなど枚挙にいとまがない。とりわけ、陶酔した表情でクラシックを聴く姿は必見である。

また仕事もこだわり抜き、ときに現実に迎合しつつも、ポリシー・プライドを突き通す。あの姿は男として惚れる姿なのではないだろうか。

 

たしかに結婚という契約は難しいのかもしれない。だが、特に内向性の強い方には、好きなことをガムシャラに突き詰める生き方もあるのだ、それで楽しければよいのだという救いの姿にも感じる。そしてそれを理解してくれる女性もきっといるのだと希望を抱かせてくれる。

怪演ともいえる素晴らしい演技をしてくれた阿部寛とそれを支える俳優陣およびスタッフに敬意の念を感じる。