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「僕は夢を語りたい」ホラーストーリがダメなただ 1 つの理由

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会社で暗い話ばかりをされ、家に帰っても公文書改竄だのなんだのと暗い話ばかりで辟易してしまったので、今回は「ホラーストーリが嫌いだ」というエントリをツラツラ書いてみる。

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政治の話をすると変な人が来るよ

別にいいんじゃない?

サクセスストーリ、ホラーストーリ

プレゼン、企画、稟議など、僕たちがなにかしらの提案をするときには、サクセスストーリとホラーストーリという 2 つの論法がある。サクセスストーリとは成功体験から有効性を訴える論法で、ホラーストーリとは失敗体験から有効性を訴える論法だ。

 

例を出そう。

  • 野菜を食べると健康になるよ!だからもっと野菜を食べよう!
  • 野菜を食べないと病気になるよ!だからもっと野菜を食べるべきだ!

両者とも主張は「もっと野菜を食べよう!」だが受ける印象はかなり違うのではないだろうか。前者は「まあそうだよねー」で終わりそうだが、後者は「食べなきゃダメか…」といますぐオサイフを掴んで野菜を買いに行きたくなるかもしれない。

 

そう、ホラーストーリは強力な提案手段になる。

なぜホラーストーリは強力なのだろうか

主張が同じにもかかわらず印象が違う。場合によっては結果も違ってくる。これはなぜかというと、どうも人間には現状維持バイアスというものがあるようで、一般に 3 倍のバイアスがかかると言われる。

 

たとえばサイコロを振って、

  • 偶数なら 200 円あげるけど、奇数なら 100 円ちょうだい

は「え、いやだ」と思う方が多い。一方で、

  • 偶数なら 400 円あげるけど、奇数なら 100 円ちょうだい

は「ぜひぜひ」と思う方が多いのではないだろうか。

 

合理的に考えれば、期待値はどちらもプラスなのでどちらの提案もうけるのがベターなのだが、前者はどうにも乗り気にならない。人間心理の不思議なところだ。

 

ホラーストーリとはこの現状維持バイアスを利用した提案方法である。まったく同じ主張をしても結果が変わってくるほど強力な論法で、僕もここぞというときには使うこともある。

 

だが僕はホラーストーリが嫌いだ。

ホラーストーリは自由意志を奪う

嫌いな理由は現状否定の減点主義だからだろうか。提案のはずが、義務感が先行し自由意志を束縛する。ホラーストーリの文脈では「~をするべきだ」となる。病気になるから野菜を食べるべきだ。この「~をするべきだ」がどうにも気に入らない。

 

今日僕はサクセスストーリを提案した。この活動を有意義にするために、Oracle に加えて MySQL も対象にしましょう!と。だが上司が上程した文言は、この活動は Oracle だけでは不足であり MySQL も対象にしなければならない、である。

 

提案は通ったが「なんでいままで MySQL をやっていなかったんだ!」と叱咤された。えー?良かれとおもって提案したのに?なんで怒られるの?まさに不条理だ。提案が通って嬉しいはずが、完全にモチベーションを叩き折られた。自由意志が義務感に侵されていく。まじでやってられん。

 

どうもインフラチーム育ちの人たちはホラーストーリが大好きなようで、アプリチーム育ちの僕には馴染めない。

 

僕は夢を語りたいのだ。

おわり。